よくあるカップルの会話
【よくあるカップルの会話】
♂1人 ♀1人 計2人
~10分
男
女
※台本の【男】【女】には演者様のお名前を入れてください
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男「なぁー・・・」
女「んー・・・?」
男「今日どこ行くー?」
女「なにが?」
男「出かける場所だよ」
女「どこか行くの?」
男「どこか行くの・・・って、今日デートでしょ?」
女「え?うち、今日仕事だよ」
男「え?」
女「そのまま夜勤だから、帰るのは明日になるよ」
男「うそ・・・」
女「ほんと」
男「今日俺休み・・・」
女「うん、知ってる。だから、ご飯は食べに行くとか、買ってくるとかしてね」
男「あ、うん。別にそれは大丈夫だけど・・・」
女「前みたいに、勝手に料理して台所ぐちゃぐちゃにしないでよ?後片付け大変だったんだから・・・」
男「あぁ、あの時はごめん・・・。料理番組でやってた『炎上の最終回』ってやつが美味しそうだったから・・・」
女「ほんとにキッチンを炎上させるバカがどこにいんのよ・・・」
男「七不思議だよねぇ・・・。レシピと同じ感じでやったんだけどなぁ・・・」
女「七つもあるの?あー・・・あんたならあるわね・・・」
男「えっ!?納得されちゃうの!?そんなにないよ!?」
女「そんなに、なんでしょ?」
男「えーっと・・・ちょっと待ってね、考える」
女「じゃあうちから。なんでお風呂出た後にすぐ、『あ、お風呂入らなきゃ』って入っていくの?」
男「それはね!湯船につかって30秒数えるの、忘れてたりするからだよっ!」
女「子供かっ!道理ですぐに出てくるわけね・・・」
男「あっ!あったよ!こうやって、着てた服を洗濯機に入れるでしょ?」
女「ちょっと!なんで今脱いでるのよ」
男「え?見せた方がわかりやすいかなって」
女「やめてよ。洗濯物増えるでしょ」
男「あー。じゃあ、これ!この干してあるこの服!これ、昨日着てた服で、洗濯機の中に入れてたんだけど。朝起きたらこうやって洗濯されて干されてるんだよね。どう!?不思議でしょ?」
女「あんたそれ・・・本気で言ってる?」
男「え、い、いや。分かってるよ!最近の洗濯機って凄いんだねぇ、全自動って書いてあるもんね。干すところまでしてくれるんだよねっ!」
女「毎日うちがやってんのよっ!」
男「えぇ!?そうだったの!?」
女「はぁ・・・」
男「ごめんなさい・・・。いつもありがとうね?」
女「別にいいわよ・・・」
男「溜まってたら、ちゃんとやるよ・・・?」
女「溜めるのが好きじゃないから、こまめにしてるの。それに、あんたにやらせたらどうなることか・・・」
男「洗濯ぐらいできるよ!」
女「じゃあ今度うちがいるときにやってもらうから」
男「いいよっ!いつでも言って」
女「はいはい」
男「他にもあるよ!」
女「なにが?」
男「七不思議だよ!ななふしぎ!」
女「あぁ、まだ続いてたんだ」
男「まずは、部屋がいつも綺麗!あと、毎晩8時になったらお風呂が溜まってる!それに、毎日美味しいご飯が!あ、これは【女】ちゃんのおかげか。いつも美味しいご飯をありがとうっ!」
女「だから全部やってんのよ!」
男「えぇ!?」
女「あのねぇ・・・。はぁ・・・もういいわ」
男「ごめんなさい。てっきり家政婦でもいるのかなぁって思って・・・、でも見たことないから凄いなぁ・・・って思ってました・・・」
女「どーせうちは家政婦ですよ・・・」
男「じゃあじゃあ!とっておき!隣の部屋の子がたまに女装してる!」
女「隣の部屋の子?」
男「そうそう。中学生の子」
女「もしかして・・・ミコトちゃん?」
男「たぶん、その子かな?」
女「あんたサイテーね・・・」
男「え?」
女「ミコトちゃんは女の子です」
男「えっ!?そうだったの!?」
女「失礼なことしてないでしょうね?」
男「な、何もないと思うよ・・・?たまに見かけるぐらいだし・・・」
女「ならいいけど・・・」
男「ねぇ・・・、ほんとに今日仕事なの?」
女「うん」
男「デートは?」
女「行かない」
男「なんで!?」
女「なんでって、そもそもなんであんたとうちがデート行かなきゃいけないのよ?」
男「え?そりゃ、付き合ってるし。一緒にお出掛けして、買い物とか映画見たりとか・・・ほら楽しそうじゃん!」
女「・・・ちょっと待って」
男「ん?なに?」
女「うちら付き合ってるの?」
男「え!?」
女「付き合ってないでしょ?」
男「え・・・、じゃ、じゃあ!なんでここにいるの?」
女「ここ、うちの家」
男「あ、うん。そうだね。じゃあ俺は!?なんでここにいるの?」
女「居候でしょ?なんか気が付いたら住み着いてた」
男「なんか気が付いたらなの!?そんなんで良いの!?」
女「まぁ、別にいいかなぁって。あんたのこと嫌いじゃないし」
男「あ、うん。そっか・・・嫌いではないんだ・・・」
女「嫌いだったら一緒には住めないでしょ」
男「まぁ、それはそうか・・・」
女「でも、ほら。別に付き合ってないでしょ?」
男「うーん・・・。でも、もう俺、ここに住んで1年になるよ?」
女「そうね」
男「一緒に寝・・・たことはないか・・・」
女「うん。寝室は別だし」
男「あれ・・・?じゃあほんとにただの同居人・・・?」
女「そう言ってるでしょ?」
男「でも俺、男だよ!?」
女「知ってるわよ。でも別に何かして来たりしないでしょ?」
男「うぐ・・・」
女「たまにそういう目で見られてるなぁ、とは気付いてるけど。男の子ならしょうがないし、実害もないし、いいかなって」
男「ぐっ・・・」
女「家にお金も入れてくれてるしね。こんな生活もありかなぁって思ってるよ?」
男「・・・そっか」
女「そうだよー」
男「・・・付き合って」
女「え?」
男「俺と付き合って・・・」
女「うちのこと好きなの?」
男「好きじゃなきゃここにいないよ」
女「それもそっか」
男「・・・【女】ちゃんは、俺のこと好きじゃない?」
女「好きだよ」
男「じゃあ俺の彼女になって」
女「いいよ」
男「・・・えっ!?いいの!?」
女「なに?冗談だったの?」
男「ちがうちがう!本気だよ!本気だったけど、・・・その、なんていうか・・・あっけなかったなぁって」
女「うちは【男】くんのこと、好きだよ」
男「俺もっ!【女】ちゃんが好きだよっ!」
女「ありがとう」
男「あ!じゃあ!付き合えた記念に、今からデートに・・・」
女「あ、時間だから仕事行ってくるね」
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