夏の始まり、恋せよ男子!

【夏の始まり、恋せよ男子!】 

不問4人 計4人 

~20分 

 

ニッタ シンタロウ 中3 

ゴーイングマイロード!元気だけが取り柄のバカ 

 

オオイシ ハルキ 中3 

真面目ガネ 

 

ヒュウガ ダイマル 中3 

おっとり系のゲームオタク 

 

リュウガミネ ミコト 中3 

ハツラツ系の男の娘? 

 

――――――――――― 

シンタ 不問: 

ハルキ 不問: 

ダイ  不問: 

ミコト 不問: 

――――――――――― 

 

ハルキ「うぃーっす・・・」 

 

ダイ「おはよぉ~・・・」 

 

シンタ「やっと来たか野郎ども!まったく、何時だと思ってるんだよ!」 

 

ハルキ「いや・・・それこっちのセリフだからな?」 

 

ダイ「まだ4時だよー?こんな時間に起きてるのは、おじいちゃんかセミぐらいだよぉ・・・?」 

 

シンタ「何をふぬけた事言ってんだ!今日から夏休みだぞ。な・つ・や・す・み」 

 

ハルキ「知ってるよ・・・。休みなんだろ・・・帰って寝ていいか?」 

 

ダイ「ぼくも積みギャルゲーの消化を・・・」 

 

シンタ「そんなことより作戦会議だぁぁぁああ!!!」 

 

ハルキ「はぁ・・・また変なスイッチ入ってるよ・・・」 

 

ダイ「・・・長くなりそうだねぇ」 

 

シンタ「今日から夏休み!それも中学最後の夏だぜ!」 

 

ハルキ「まぁ・・・そうだな。で、お前テストヤバかったらしいけど、受験大丈夫なのか?」 

 

シンタ「・・・ナンノコトカナー?ボクワカンナイナー」 

 

ダイ「現実逃避だねぇ」 

 

シンタ「いいんだよ!受験まで、まだ何ヶ月もあるんだぜ!?でも俺たちの夏はもう来てるんだよ!どっちが大事かなんて分かりきってるだろ!?」 

 

ハルキ「受験だな」 

 

ダイ「受験かなぁ・・・。公立高校行けないとゲーム全部売るよって、かーちゃんが怒ってるし・・・」 

 

ハルキ「それはつらいな・・・。売られる前にいくつか俺にくれよ」 

 

ダイ「待ってよぉ。なんで売られるの前提なのさぁ」 

 

ハルキ「いや、わりぃわりぃ」 

 

シンタ「・・・なんでお前らにはこの大事さがわかんねぇんだよ」 

 

ダイ「え?シンくんどったのぉ?なんで泣いてるん?」」 

 

ハルキ「あー・・・悪かったって。夏休みだもんな、遊ばねーとだよな」 

 

シンタ「そうだよ!!俺はこの中学最後の夏に!彼女が欲しい!!!!」 

 

・・・・・・ 

 

ハルキ「よし、帰るか」 

 

ダイ「そだねー。帰って『フィーユ アルカンシエル』の早希たんを攻略しなきゃだからねぇ」 

 

ミコト「おじゃましまーす!あ、ハルちゃんにダイくんやっぽー!もう来てたんだねっ」 

 

ダイ「ミコちゃんおはよぉ。今日も元気いっぱいだねぇ」 

 

ミコト「もちのろんだよ!元気だけがボクの取り柄だからね!」 

 

ハルキ「またタイミングの悪い所に・・・」 

 

ミコト「むー!ハルちゃんが呼んだくせに!」 

 

シンタ「げっ!?ミコトじゃん・・・」 

 

ミコト「シンタローまでそーゆー事言うんだ!?でもいいもーん。入っちゃえばこっちのもんだよー。おじゃましまーっす」 

 

シンタ「おいっ、お前は呼んでねーって!」 

 

ハルキ「まぁまぁまぁ。で、なんのはなしだっけ?」 

 

シンタ「え?いや、だから中学最後の夏だから青春を・・・」 

 

ダイ「彼女がどうとか言ってなかったぁ?」 

 

ミコト「えっ!?シンタロー彼女いるのっ!?嘘だっ!聞いてないよっ!」 

 

シンタ「・・・いねーよ。悪かったな!」 

 

ミコト「・・・そっか、いないんだ。よかった・・・」 

 

シンタ「いいからミコトは帰れよ。お前は女子に人気だろーが・・・。モテない俺たちとは違う世界の住人だろ・・・」 

 

ミコト「え?そりゃあ、女友達はいっぱいいるけどそーゆーのじゃないよ?」 

 

ハルキ「まぁ、そーだろうな」(軽く笑いながら) 

 

ダイ「ところでハルくん帰るんじゃなかったの?ぼくゲームが・・・」 

 

ハルキ「もう少しいようぜ。面白いことになりそうだろ?な?」 

 

ダイ「面白い事?」 

 

シンタ「とにかく、俺たちは今忙しいんだよ。今年の夏こそ!夢のリア充になるための計画を立てるとこだからな!」 

 

ミコト「なんか面白そう!混ぜてよー」 

 

ダイ「あれー?そんな計画立ててたっけ?」 

 

ハルキ「今日呼び出されたのはそのためみたいだな」 

 

ミコト「ね?いいでしょー。仲間はずれしないでよー」 

 

シンタ「うるせぇな!離れろよっ・・・ふにょん・・・え?」(突き飛ばそうと押す)ふにょんも読んでね! 

 

ミコト「きゃっ・・・。シンタローのえっち・・・」 

 

シンタ「はぁっ!?なんだよその反応!?ちょっと押しただけだろ!?」 

 

ミコト「・・・バカシンタ」 

 

ハルキ「ほらほら。二人ともとりあえず落ち着けって。いいじゃねーか。それこそ、女子と遊ぶ計画立ててもらうとかできるだろ?」 

 

シンタ「・・・ハルキがそう言うなら。別にいいけどさ」 

 

ミコト「うん。みんなで遊ぶ計画なら立てれるよー!ボク海とか行きたい!」 

 

ダイ「えー。外出るぐらいならぼくは家でゲームしてたいなぁ」 

 

シンタ「そうだよ!!いきなり女子と遊ぶとか!ましてや海とか!?ハードルが高すぎるぞっ!」 

 

ハルキ「おいおい、そんなんでリア充なるつもりなのかよ」 

 

シンタ「だからこそっ!俺たちにはめんっ!みつな計画が必要なんだろ!?どうすれば女の子からモテるのか!どうすればいい雰囲気に持って行けるのか!そして最後は童貞卒業!!!」 

 

ミコト「さいてー・・・」 

 

ダイ「そんなこと考えてるからモテないんじゃないかなぁ?」 

 

ハルキ「ダイくん。そんなにバッサリ切り捨てないであげて・・・」 

 

シンタ「しょーがねーだろぉぉおおお!?策でも練らないと、女子と会話なんてできる訳ないんだからさ!そんなの、冒険開始直後に魔王と戦うようなもんだぞ!?」 

 

ミコト「女の子が魔王なの?」 

 

ハルキ「いや、RPG的な例えでね」 

 

ダイ「んー?モノによっては初期装備でも勝てるよぉー?」 

 

シンタ「俺の完璧な例えを無意味にするなぁぁぁああ!」 

 

ハルキ「いや、ここにいる3人の内2人に伝わらなかった時点で、完璧ではないだろ」 

 

シンタ「うぐ・・・」 

 

ミコト「でもでもー。計画ーとか、策を練るーって言うけど、具体的には何するの?」 

 

シンタ「そんなのは、もちろん!」 

 

ミコト「なになにー?」 

 

シンタ「今から考える!」 

 

ダイ「だよねぇー」 

 

ハルキ「シンタだしな・・・。そんなことだと思ってたわ・・・」 

 

ミコト「じゃあじゃあ!こんなのはどう?夏らしく、花火大会に誘って浴衣デート・・・。かき氷を半分こして、2人ともベロが変な色になってそれ見て笑い合って。花火があがったら、そっと手を繋いで・・・花火じゃなくて相手のことばっかり見て・・・そのまま・・・」 

 

シンタ「・・・・・・」 

 

ミコト「あれ?・・・ダメだった?」 

 

ダイ「それがミコちゃんの理想のデートなのかなぁ?」 

 

ミコト「はぅっ///うん・・・そうだよ、変かな?」 

 

ハルキ「甘々だけど、可愛くていいと思うよ。でもシンタには・・・ねぇ?」 

 

シンタ「なんだよそんな少女漫画みたいな!もっとこう男らしく!カッコよくだろ!?」 

 

ミコト「なにそれ・・・?恋愛は甘くてふわふわでドキドキするものだよ」 

 

ダイ「シンくんは耐性無さ過ぎるからなぁ・・・。ぼくの貸したギャルゲーで顔真っ赤になってたし・・・」 

 

シンタ「はぁ!?あ、あれは・・・その・・・。だ、大体!あんな選択肢選ぶぐらいで女子と仲良くなれる訳ないだろ!」 

 

ハルキ「と、まぁ。こんな具合なんだよなぁ・・・」 

 

ミコト「あはは・・・。困ったさんだね」 

 

シンタ「もっとこう!現実的で、具体性のある、実現可能な案はないのかよっ!・・・初心者でも簡単な」 

 

ハルキ「最後のが一番重要だなww」 

 

ダイ「そんな事言われてもねぇ・・・。ぼくの恋愛知識はギャルゲーのみだよぉ?」 

 

ミコト「んー?やっぱり告白だよー。放課後の教室に二人・・・ずっと前から好きでした。・・・きゃっ」 

 

シンタ「どいつもこいつも使えねぇなぁ!ハルキはなんかないのかよ?」 

 

ハルキ「そんな事言われてもな・・・。要は、彼女が欲しいんだろ?好きな相手とかは居ないのかよ?」 

 

シンタ「うぐ・・・。それは・・・」 

 

ダイ「それは?」 

 

シンタ「いつも遠くから見てるだけで、直接話したりとかできないから・・・。女の子ってキラキラしてていいなって・・・」 

 

ハルキ「あーあ・・・こいつは重症ですわ・・・」 

 

ダイ「まさかここまでだったとはねぇ・・・」 

 

ミコト「なんで出来ないの?話せばいいじゃん」 

 

シンタ「緊張してキョドっちまうんだよ・・・」 

 

ミコト「変なの。今みたいに話せばいいのに」 

 

シンタ「そりゃ男同士だからだろ」 

 

ミコト「え?」 

 

ハルキ「まぁまぁ、とりあえず。まずは女の子に慣れるところからだな。そうしないと 

いざ彼女出来ても何も話せないだろ、お前」 

 

シンタ「・・・ごもっともです」 

 

ダイ「しょうがないなぁ・・・。やっぱりミコちゃんに頼んで、みんなで遊びに行く?」 

 

ハルキ「そーだな。頼めるか?」 

 

ミコト「んー・・・連絡とってみるねー」 

 

シンタ「え?ちょっ・・・何勝手に・・・」 

 

ハルキ「お前は黙ってろ。習うより慣れろ、だ。プレーヤースキル0の今のお前じゃ、どんだけ装備揃えたって、雑魚敵にすらやられるのがオチだ」 

 

シンタ「うぐっ・・・」 

 

ダイ「それは言えてるねぇ。人は失敗から学ぶものだ、ってぼくの大好きなゲームのセリフなんだけどね。シンくんは失敗を怖がり過ぎなんだよぉ」 

 

シンタ「ぐはっ・・・」 

 

ミコト「返事来たよー。大丈夫だってー。一番近いとこで、明後日とかどう?ってさー」 

 

ハルキ「もう来たのか。ちなみに誰誘ったんだ?」 

 

ミコト「ユゥちゃんとかアイちゃんとか、いつものメンバーだよー」 

 

ハルキ「あいつらもこんな早くから起きてんのか」 

 

ミコト「んー?たぶん寝てないんじゃないかなー?撮り溜めてたドラマ見るー、とか言ってたし」 

 

ハルキ「なるほどな。でも、あいつらならこのバカも少しは話したこともあるし、良いんじゃないか?」 

 

ミコト「じゃあ、オッケーって送るね」 

 

ダイ「シンくん。僕の貴重なゲーム時間をあげるんだから、無駄にしないでよ?」 

 

シンタ「・・・がんばります」 

 

ハルキ「まぁ、最初は相槌だけでも良いんだよ」 

 

シンタ「わかった・・・。ってか、俺ばっか残念なやつ扱いしてるけどさ!?お前らも彼女いねーだろーが!」 

 

ダイ「でもボクは彼女はいいかなぁ」 

 

シンタ「そんなんじゃ、一生彼女もできないまま暗い人生送ることになるんだぞ!?」 

 

ダイ「ぼくの人生は美少女で満ち溢れてるよぉ?」 

 

シンタ「それは画面の中の話だろ!?もっと現実を見ろよ!男として生まれてきて、一生童貞でもいいのかよ!?」 

 

ダイ「・・・シンくんごめんね?実はぼくもう童貞じゃないんだぁ」 

 

シンタ「え・・・?嘘だろ・・・?は、はるきぃ・・・」 

 

ハルキ「あー・・・つか、俺彼女いるし?」 

 

シンタ「あ・・・え・・・」 

 

ダイ「ごめんねぇ?騙してたわけじゃないんだけど」 

 

ハルキ「まぁ、なんか言い出しづらかったっつーか」 

 

シンタ「・・・この、裏切り者ぉぉおおお!!!」 

 

ミコト「シンタロー、落ち着いて。大丈夫だよ」 

 

シンタ「ミコト・・・」 

 

ミコト「ボクはまだ処女だよ?」 

 

シンタ「お前が処女なのは知って・・・え?処女・・・?童貞じゃなくて・・・?」 

 

ミコト「うん。だってボク女の子だよ?」 

 

シンタ「えぇぇぇええええええ!?」 

 

ハルキ「あっはははははははは」 

 

ダイ「まさかとは思ってたけど、シンくん気付いてなかったのぉ?」 

 

シンタ「いや、だって!?えぇ!?ミコト女なの!?」 

 

ミコト「シンタローのばか・・・。おっぱいまで触ったのに・・・」 

 

シンタ「ご、ごめんっ!」 

 

ハルキ「やっぱお前最高だわ。んじゃ、俺はそろそろ帰るかな。面白いもん見れたし。ほら、ダイいくぞ」 

 

ダイ「そだねぇ・・・。じゃあシンくんとミコちゃん、またねぇ」 

 

 

シンタ「ちょっ、おい。・・・何だよアイツら。勝手に大人になりやがって」 

 

ミコト「どーてーってそんなに嫌なの・・・?」 

 

シンタ「そりゃ・・・まぁ・・・。なんつーか・・・」 

 

ミコト「じゃあ、ボクとする?」 

 

 

 

 

 

はむすたーが本体です(`・ω・´)

るいんの台本や音声作品などを置いています。

0コメント

  • 1000 / 1000